色いろ、山県。

みなさんは「伝統色」を聞いたことがありますか?日本人は古くから、さまざまな色を見出してきました。山県を訪れたときに撮った一枚の写真。色んな「青」が溢れていました。色の探索が始まります。

右から数えて3番目、上から4番目の晴れて澄んだ空の様な青色は「空色」と呼ぶ。

ある日曜日の夜、夏に山県で撮った写真を整理していると、
ふと旧北山小学校で撮った1枚の写真に目が止まった。
山県を訪れるようになってから、色を意識するようになった気がする。

日本には伝統色というものがあると聞いた。
その数、じつに千以上。
自然の中からよくそれだけの色を見つけ出し、名前をつけたものだ。
昔の人の色に対しての感性には恐れ入る。

目に留まった写真も、「青い写真」と言えばそれまでだけど、
その青さを構成する「青色」の種類はさまざまだ。

「空色」には伝統色の美しい別名があって「天色」と表現するらしい。
ちなみに「あまいろ」と読むが、同じ読み方だと「亜麻色」もあり、やや黄色っぽい色になる。
さらに「てんしょく」と読む場合は、空模様を指すとのこと。
もはや一度読んだだけでは、理解が出来ない。

岐阜山県への旅

青は昔から好きな色だ。
普段の生活は「青」に囲まれている。山合いからのぞく青い空。
円原の伏流水の、びっくりするような青い水の色。
日々の生活でも、青いものを眺め、青い服をきて、
ときどき青い顔になったりしながら暮らしている。
地球も外から見ると青いらしい。僕たちは青い星の上で生きている。

そういえば、食べ物で青い色のものはあまりない。
大人になった今も、これは大きな謎に思える。
世の中にはありとあらゆる色の食べ物があって、
特に僕ら日本人は、海苔など黒い色の食べ物にすら食欲が湧く。
だけど、青い色の食べ物は想像しただけで、
うん。

岐阜旅

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