「地域の活力になるものをつくりたい」観光やなで山県をもっと元気なまちに/株式会社美山観光やな 早川和男さん

やなで楽しむ鮎料理



早川和男

美山観光やなは、新鮮な鮎料理とやな漁体験が楽しめる山県市にある夏の観光スポット。食事処のすぐ目の前には武儀川が流れていて、のどかな山の景色を望みながら旬の鮎料理をコースで堪能することができます。コースは3種類から選べ、塩焼きや甘露煮、味噌をかけた田楽やフライ、お刺身など、お好みで選ぶことができます。毎年6月第4土曜日から10月の体育の日までの営業で、8月に入り、「やな場」が解禁になると川で鮎のつかみ取りを体験することができます。

早川和男

豊かな自然と水源に恵まれた山県市を流れる武儀川は、山県の美山地域を水源とし、水がとても美しくて良質な苔が育つため、おいしい鮎が育ちます。平成28年には全国利きアユ大会にて準グランプリも獲得しました。遠方からも鮎料理を食べるためだけに、訪れる方もいらっしゃいます。駐車場からお店まで下る小径には、あじさいやヤマユリ、彼岸花などの花が咲き、季節毎に可愛い姿を見せてくれます。ちょうど、あじさいが咲き始めた6月下旬、今シーズンの営業が始まったばかりの美山観光やなを訪れました。

美山観光やなができたきっかけ


美山観光やなができたのは、今から20年ほど前。現在の山県市になる前の(旧)美山町の頃でした。「地域の活性化の目玉として観光になるものができないか」と、当時の一部の地元経営者の中で話が出たことがきっかけでした。ここには豊かな自然ときれいな水源の武儀川があります。地域の資源環境を活かせるやなは、美山の新しい観光スポットとなる可能性があると考えました。

早川和男

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『美山の自然の良さを皆さんに知ってもらいたい、多くの方に来てもらい町を元気にしたい、地域のみんなの活力になるものをつくりたい』その想いに賛同した75名以上の地元の経営者の協力を得て、㈱美山観光やなが設立されました。社長の早川和男さんは15年前からこの美山観光やなの運営に携り社長を務め、任期を重ねて今年で8年目になります。やなで山県を元気なまちにしよう!と設立した方々の想いとともに、お店のスタッフや仲間のみなさんと一緒に会社を支えています。

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地域との関わりを大切にしている美山観光やなでは毎年、地元に通う保育園児を招いて敷地内につくったプールで鮎つかみ体験をしています。昨年行ったときの動画を、専務の山田さんが見せてくれました。楽しそうにはしゃぎながら笑う子どもたち。水をパシャパシャして一生懸命鮎を追いかけています。「地元の自然や地域の方と触れることで、山県をもっと好きになってもらえたらいいなと思っています。」と山田さん。映像を観ながら早川さんと山田さんはにっこり。「楽しそうなこどもたちの声を聞くことが私達の喜びです。」元気な子どもたちの存在は、お二人にとって活力の源になっているようです。

これからの地域のために、今後の課題と向き合うこと



早川和男

早川さんは会社のこと、スタッフのこと、お客様のことをいつも考えています。店内は、バリアフリーのテーブル席も設けてあり、駐車場からお店まで下るまでの道は、急坂だけどお店まで近い道、遠回りだけどゆるやかな道、それよりももう少しだけ近い道などたくさんあるのは、小さな子や足が弱いお年寄りも来店しやすいようにするためです。今年は新しく近道をつくったそうです。

どんなことがみんなにとって良いかな?どうしたら喜んでもらえるかな?常に何かを思う姿勢は、早川さんの相手に対する思いやりやおもてなしの気持ちがベースであり、あったかい人柄が表れています。そんな早川さんは、最近悩んでいることがあります。それは、美山観光やなの経営を継続していくためにどうしたら良いかということです。

早川和男

「美山観光やなの前にある道路は、街中へ抜ける道ではないため、目的をもって来訪する方がほとんどです。多くの方に、お店に足を運んでもらうには、PRをしないとね。」と早川さん。そんな早川さんたちが、先ず取り組んだのは、チラシの裏側に美山観光やな周辺のおすすめの場所や見どころを印刷したり、訪れた方に、帰り道に立ち寄れる場所や、周辺の観光スポットの紹介をすること。そして、そのチラシを様々な機会に持参して、お店を知っていただけるように活動することです。

「今のやり方のままではいけないな、時代に合わせた新しいものも取り入れていかないといけないと考えています。」と早川さん。最近、近くで行われているジップラインとかアスレチック、そうしたものとのコラボや、川でメッセージを書いた灯篭を流すのもいいな。他にもやってみたいと思うことはたくさんあると教えてくれました。

早川和男

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そういったやりたいことを実現していくために、仲間を増やしたい、特にアクションを起こせる若者が入ってきてくれたらすごく嬉しい。これから一緒にこの地域を盛り上げ、力になってくれる次の世代の仲間と、美味しいものを提供しながら、山県を元気なまちにしたいと早川さんは日々頑張っています。

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