伊自良連柿色

四季折々の自然の変化に富む日本。昔から日本人はその移ろいの中にある美しい色に心を揺らし、植物や生物、自然現象、時代の文化から色の名前をつけました。これを日本の伝統色といいます。伝統色から、繊細で微妙な色調を好む日本人の感性を知ることが出来ます。青々としていた山の景色が一変して、秋の終わりに差し掛かるころ、山県の風物詩「伊自良連柿」を見ることが出来ます。それぞれの家の軒先に干された連柿は、これから寒さにあたるにつれ、日々色を変えていきます。