光があるから陰ができる、陰があるから光がキレイ
写真は光がないと撮れません。しかし、光がまんべんなく当たっていればいいかというとそうではありません。商品写真や証明写真など、しっかりと何かを伝えるという場合を除いて、陰影をしっかりと付けることで写真には立体感が生まれ、2Dのメディア以上のものになります。光も必要、陰も必要。これは、あらゆる事象に共通することではないでしょうか。地道な作業、辛いデスクワーク、下調べ、新たな知識を採り入れる勉強、本を読む時間。SNS時代、そのような地味なことをしていると置いて行かれているような気分になりがちかですが、より光があたった場所を美しく見せるためには必要不可欠なことだと思うのです。ときに、光そのものも写真に撮ろうと思うことがあります。いわゆる逆光の写真です。逆光の写真では陰の部分はより暗くなります。でも、それは光を撮る対価として必要なのです。地道なことをしていると投げ出したくなったときは、写真の陰影のことを思い浮かべてみてください。ちょっとだけ根気強くなれるかもしれません。