山県日々燦々

電気がない頃は灯火の光で人々は暮らしていた。太陽が昇れば目覚め、太陽が沈めば休む。そんな自然と寄り添ったリズムで生きていたはず。寺社仏閣の参道も、太陽の通り道。日射しがあれば作物は育ち、身体も温まる。生きるためには欠かせない太陽のありがたさを、山県は教えてくれる。山にくっきりと浮かんだ日陰と日なたのコントラストを見て、少し昔の人々の生活を想像してみるのはどうだろう。きっと、町での生活に戻ったときのちょっとした気持ちや選択の変化になると思うから。