山県市には、地名にも「美山」や「北山」など山の字を冠したところが多く、いかに山と共に在るかがわかります。その山間部を流れる円原川や懐かしい雰囲気が漂う山間の集落などを散策するのはとても楽しいですが、真夏でも16時くらいをすぎると、途端に夜の足音が聞こえてきます。まだまだ太陽は高い場所にあるはずなのにどんどん暗くなっていく…。ふと山の方を見上げると、山のてっぺんだけは日射しを存分に浴びているのに、集落は高い山の影になり、かなり早い時間から暗くなってくるのです。
地道なことをしていると投げ出したくなったときは、写真の陰影のことを思い浮かべてみてください。ちょっとだけ根気強くなれるかもしれません。という話。
円原の伏流水へ向かうために、美山を訪れた際に撮影した透き通る川の写真です。
日陰と日なたのコントラストを見て、少し昔の人々の生活を想像してみます。
春がまだ本格的に到来していない山県で、日の光をさんさんと浴びている梅の花に多くの蝶が舞っていました。
山形でふと見かける金属板でできているノスタルジーをくすぐるデザインバス停。皆さんもお気に入りを探してみては?
緑色のコケとかぶさる白い雪。白と深い緑のコントラストを楽しむのも冬の山県の楽しみです。
今は役割は終えた、旧北山小学校の廊下。昔は子供たちの笑い声に溢れていたんだと思います。
寒い冬の日。火が燃えさかる音や灯油のかすかな匂い、時折カタカタと音を出すストーブの上のヤカン。室温だけでなく人の五感をやさしくあたためる。
山県市のレトロミュージアムで、父とのかけがえのない思い出に久しぶりに出会った。