少しいい加減に生きること

最近、ゲームを久々にやりたいと思った。しかし、操作が複雑化していて「eスポーツ」なるプロ競技にまで発展した最新ゲームはやる気は起きず、スーパーファミコンやニンテンドー64などレトロゲームを買ってきて遊んでいる。僕が思い立つくらいだけあり、レトロゲームのマーケットはしっかりと構築されており、易々と購入することができた。実際にプレイしてみると、とてもゲームバランスが優れていて、説明書なしでもすぐに対戦で盛り上がれたりする。ときに驚くほどいい加減な設定があったりするが、その大らかさやあやふやさが心地良い。あ、世の中はこのくらいいい加減でいいんだ。そんな気持ちになった。レトロミュージアムでも格闘ゲームで遊んだ。館内のレトロアイテムたちはほとんどが実際に稼働しており、ただの陳列品ではない。がんじがらめの監視社会から少し離れてみよう。そんな思いが伝わってくる場所で、思わず長居をしてしまった。