
山県さくらは、待っている。
実家に帰省した年末
高校卒業以来はじめての同窓会が開催された
18年ぶりに顔をあわせる当時のクラスメイトは
時間の隔たりを感じないくらい
すぐにクラスメイトに戻った
怖くて話せなかったクラスの男の子
当時ひそかに好きだった人
喧嘩したり、仲直りを繰り返した友達
これでもかと思い出を呼び起こしてくれる顔ぶれに
集めてくれた幹事に尊敬の念を覚えながら
登下校に使っていた川沿いの道を歩いて実家に向かった
この道は、春になると桜が満開になる
桜がきれいだと、はしゃぎながら登下校に通った道が
桜で埋め尽くされるころ、東京で一人暮らしを始めた
もう春はすぐそこまで
今年は桜を見に帰ってこようかな、山県へ